薬疹(やくしん)…だいたいの方ははじめて聞く病名ではないでしょうか?
このブログは、病気を治すための薬が時には毒にもなるという本当にあった怖い話です。
薬疹を2年前くらいに1か月の間に2回も体験してしまいました。
薬疹の症状や治療方法など、私の体験を交えて説明していきます。
薬疹とは
薬を服用した時などに発症するアレルギー反応のことです。
主に皮膚に現れる発疹のことを薬疹と呼びます。
その薬に対する抗体ができる2週間後くらいに発症するのが特徴です。
肝臓障害を伴うこともあるので、注意深く観察することが重要です。
薬疹の治療方法
まずは、アレルギーが出たと思われる薬を服用するのを停止します。
基本的には内服薬と外用薬のステロイド剤を使って内側からと外側から治療します。
場合によっては他に、抗アレルギー剤や胃を保護する飲み薬などが処方されます。
服用をはじめてから2、3日くらいで発疹の症状は落ち着いてきます。(個人差はあります)
内服薬のステロイド剤は、急に服用を止めてしまうとショック症状を起こす場合があります。
ですので、ステロイド剤の量をだんだん減らしていく必要があります。
発疹の症状が良くなったからといって勝手に判断せず、医師の指示通りに服用してください。
医師にもう来なくていいよと言われるまで通院しましょう。
だいたい2週間ほどで痕も残らずきれいに完治します。
入院して実際に薬を服用して観察するという方法になります。
薬疹を発症しない薬を探すため、長期入院が必要です。
薬疹の予防方法
どの薬で発症するのかわからないので、予防策はありません。
ごくまれに一部の人が発症する病気なので、そんなに心配する必要はないかと思います。
そういう症状が出る可能性もあるという認識くらいで大丈夫です。
長期的に同じ薬を服用している方は、特に注意しておきましょう。
私の薬疹体験記
ここからは、私が実際に薬疹を発症した時の話をしていきます。
薬疹を発症した時のこと
私が薬疹を発症したのは、本気で持病の気分変調症を治そうと思った時のことです。
ずっと飲んでいた抗うつ剤から違う種類の薬に変更したのが原因でした。
以前に薬が合わず寝込んだことはありますが、発疹が出たのははじめてでした。
新しい薬を飲みはじめてからちょうど2週間後くらいに発疹が出ました。
夕食時に家族から『首のとこブツブツ出てるよ』と言われるまで、全く気付きませんでした。
発疹が出ていることに気付いた途端、急にかゆくなってきました。
発疹は、ほぼ全身に及んでいて微熱もありました。
その時は、発疹の原因がわからなかったので次の日皮膚科を受診することにしました。
とりあえず皮膚科を受診
医師は私のブツブツの顔見るなり、すぐに薬疹だと診断しました。
皮膚科の医師からは、あと1日遅かったら危なかったと言われました。
まさか、病気を治すための薬で病気になるとは思いもしませんでした。
血液検査の結果は、幸い肝機能に問題はありませんでした。
怪我の功名とでも言うのでしょうか?
アレルギーの薬も処方されていたので、花粉症(アレルギー性鼻炎)の症状も一時的に改善しました。
1年中鼻が詰まっている状態だったのが、ものすごく鼻の通りが良くなりました。
今までちゃんと呼吸できてなかったことにはじめて気付かされました。
処方せんを出した病院を受診
薬疹が出たことを報告するために処方せんを出した心療内科へ行きました。
先に皮膚科に診てもらったのが気に食わなっかたのか薬疹を見ようともしませんでした。
フツー発疹が出たら誰だって皮膚科にまず行きますよね。
セカンドオピニオンではないですが、別の病院へ行くと冷たい扱いを受けます。
服用を止めたことによる副作用
薬疹はすぐに治ったのですが、抗うつ剤を止めたことによる副作用の方がひどかったです。
頭痛、めまい、ふらつき、幻聴(耳なり)、視野が狭くなるなどの症状が出ました。
階段をフツーに降りられなくなり、しばらく歩行困難になりました。
幻聴は、真後ろで巨大なトレーラーがクラクションを鳴らしてるような音がずっと聞こえていました。
特にひどかったのは、寝ようとすると足がビクッとなって眠ることができなかったことです。
心療内科の医師に相談しても『あっそ』と言われただけでした。
誰も助けてくれません。
そもそも、それを治す薬がありません。
ただただおさまるまで耐えるのみでした。
それが、およそ1か月続きました。
本当に地獄の日々でした。
2度目の薬疹を発症
頭痛などの症状が落ち着いた頃、また新たな抗うつ剤に挑戦しました。
しかし、2週間後また薬疹を発症してしまいました。
今度は、はじめに心療内科の方に行きましたが薬疹は診てもらえませんでした。
『飲むのを中止して』と言われただけでした。
私は、皮膚科に行けばいいのかと尋ねました。
また『そうだ』とだけ答えました。
次は皮膚科に行ったら行ったで、またこいつ来たなと迷惑そうな顔をされてしまいました。
2度目は、早期治療ができたので副作用もほとんどありませんでした。
あれから2年
はっきり言って、薬疹を発症するのはかまわないのです。
どちらの医師からもイヤな顔をされる方がつらいので、抗うつ剤は飲んでいません。
現在は、精神安定剤だけで治療?しています。
この間診断書を見たら、抗うつ剤を飲まないのは私のせいみたいなことが書かれていました。
まちがいなく私が悪いんですけど、ひどくないですか?
別に片っぱしから抗うつ剤を飲んで、薬疹が出ない薬を探し続けてもいいんですよ。
でも、いったい誰が治療費出してくれんですか?
いろんな意味でまたつらい思いをするくらいなら、現状維持の方がまだましかなというだけです。
別に、抗うつ剤を飲んだからといって病気が良くなるという保証はありません。
抗うつ剤を飲みはじめるとしばらくは、頭痛やめまいで寝込んだりします。
ブログを書くなどの活動ができなくなってしまいます。
今の私には、ただの時間のムダにしか思うことができません。
まとめ
最近は、どんな副作用が出ている薬なのか検索してから服用するようにしています。
たとえ臨床試験を何度もくり返して安全とされた薬でも、副作用が出ない薬はありません。
発疹が出たり体調が悪くなったらすぐに服用を止め、処方せんを出した医師に連絡してください。
薬局の薬剤師さんでも相談に乗ってもらえるはずです。(薬剤師さんの方が詳しい場合もあります)
そして、どこの病院へ行けばいいのか指示を仰いでください。
ちゃんと治療してもらいたかったら、医者の機嫌を損ねないようにしましょう。
それが、患者にできる唯一の最善の策です。
では、次のブログまで失礼します。
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