症状が安定して体調が良くなってくると、生活のためにも社会復帰を考えると思います。
そんな時、気分変調症や他の精神疾患になっても仕事はできるのか?
職場で自分の病気を公表すべきか?など不安になることがいっぱいあると思います。
結論から言うと、朝ちゃんと時間通りに起きられる方であれば治療しながら仕事はできます。
実際に、私が一時的に社会復帰していた時のことなどをブログにしました。
それでは、社会復帰する上での注意点もあわせて説明していきます。
私が社会復帰できたきっかけ
私が社会復帰ができたきっかけは、一言でいうと勢いです。
ひきこもり突然パタンナーを目指す
当時、20代の終わりに気分変調症を発症して3年くらいひきこもりをしていました。
高校生から20年近く介護していた父親を見送って自由になったことがきっかけでした。
やっとやりたいことができるようになり、何か手に職をつけたいと前向きに考えるようになりました。
パタンナー(洋服の型紙を作る人)になりたいと思い、服飾系の専門学校に入りました。
自分より一回り下の同級生たちとうまく交流できず、学校に通えなくなるほど体調を崩しました。
この時はじめてちゃんと病気を治そうと思い、心療内科を受診する決意をしました。
夜間の専門学校だったので、お昼に起きても大丈夫でしたが課題がたくさんあって大変でした。
何とか卒業はできましたが、アパレル業界で就職することはできませんでした。
ひきこもり偶然派遣と出会う
また、しばらくひきこもりをしていました。
その時たまたま家にあった駅などにおいてあるアルバイト情報誌をめくっていました。
事務のお仕事大量募集!!(確か1000人だった)
パソコンの基本操作ができればOK、電話対応なしの派遣の仕事を見つけました。
事務経験のなかった私は、ダメもとでその派遣会社に登録してみました。
とりあえず人間であること、もしくはパソコンができるゴリラなら採用されました(笑)
週3.5(週3と週4のくり返し)という雇用形態だったので、リハビリにはちょうどよかったです。
朝6時にちゃんと起きて、満員電車で1時間の通勤をしていました。
そこは、ほぼ休んだり遅刻や早退もなく契約期間満了まで3年間勤めました。
その後は何件も派遣会社に登録したりしましたが、人間関係が原因で長続きしませんでした。
その間、何度も病状が悪化したりしました。
とうとう働ける派遣会社がなくなり、ふたたびひきこもりになってしまいました。
社会復帰する上での注意点
- 遅刻しないなど時間を守れること
- 休みがちにならないこと
- なるべく仕事をミスしないこと
- 自分ができる仕事とできない仕事を把握すること
社会人として当然のことばかりですが、会社に迷惑かけないために重要です。
朝起きられなかったり集中力が続かないなどの方は復帰はまだはやいかと思います。
さすがにインフルエンザの時は休みましたが、気分変調症が原因で休んだことはありませんでした。
私の場合は、電話応対やお客様対応がない仕事を選んだりできないことを会社に伝えました。
仕事を選ぶなと思う方もいるかもしれませんが、病気の悪化を防ぐには仕事を選ぶ必要があります。
職場で精神疾患を公表すべきか否か?
個人情報にあたるので、特に職場で精神疾患を公表する義務はありません。
病気を隠していたとしても契約違反にもなりません。
障害者枠で働くのなら別ですけど、公表する必要はないと思います。
私が通っている心療内科の医師は、公表しない方がいいと言います。
みんな病気を隠しながら働いてるよと言っています。
仲良くなった同僚には、病気のことをちょっと説明していました。
医師は、周りから心配してもらいたいから公表するのか?と言ってきました。
はあ?
別に、誰かに心配してもらいたい訳ではありません。
ときどき変なことを言って迷惑をかけるので、あらかじめ親しい人には伝えておきました。
思わず派遣会社の営業課長さんに病気のことを話してしまったことがあります。
二度とその派遣会社からは、仕事を紹介してもらなくなりました。
精神疾患を公表しても不利にしかなりません。
会社は、たとえ仕事がものすごくできていても人間的に問題がある人を雇いたくはありません。
精神障害者として働く
精神障害者保健福祉手帳を取得して、障害者として雇用してもらうこともできます。
私自身障害者手帳を取得したばかりなので、実際障害者として働いたことはありません。
自閉症の方と一緒に働いたことがあるので、その時のことを書きます。
障害者枠で働く際のメリットとデメリットを説明していきます。
精神障害者として働くメリット
体調や能力に合わせた仕事量などを配慮してもらえます。
企業によっては、就業開始時間を遅くしたり時短や週3など勤務体制を調整してもらえる場合もあります。
病状などを会社側に理解してもらうことで、安心して働くことができるはずです。
事業主の立場からすれば障害者の法定雇用率は、民間企業の場合2.2%と一応決まっています。
(法定雇用率は2019年6月時点、法改正によって変更される場合があります)
100人従業員がいるとしたら、最低でも2、3人は障害者を雇用しなければならないことになっています。
しかし、ほとんどの企業が守っていないのが現状です。
企業努力で法定雇用率を守っている会社は、なくはないです。
障害者を1人雇用すると月額27,000円の助成金が企業に支払われます。
少額な助成金ではありますが、大企業ともなれば莫大な金額になるでしょう。
つまり、助成金目当てです。
逆に法定雇用率を守っていない企業は、1人つき月額50,000円の罰金を科せられます。
企業にとって、障害者を雇ったことによるトラブルを回避するためには安い金額なのかもしれません。
とにかく、障害者として働くのは会社にしかメリットがありません。
精神障害者として働くデメリット
はっきり言って、精神障害者として働くことは甘くありません。
まず、精神障害者という目で見られる覚悟をしなくてはいけません。
障害者は、会社にとってはウエルカムであっても職場もそうだとは限りません。
ちょっと会社を休んだだけで…

あの子はああいう子だからね
とか、ちょっと失敗しただけで…

あの子アレだからしようがないよね
そんな言葉を耳にすることも少なくありません。
良い職場であればラッキーなのですが、病状を悪化させてしまう可能性も多々あります。
結局、居ずらくなって会社を辞めてしまうという話をよく聞きます。
この世に環境の良い会社は100%ありません。(どこ行っても同じです)
障害者として働くには、健常者以上の努力をしないと認めてもらえません。
逆にハレ物を触る扱いをされて、能力以下の仕事や仕事量を与えられる場合もあります。
それはそれで、健常者だとしてもストレスになりますよね。
社会人として障害者である自分に甘えてはいけません。
障害者だから仕方ないねと言われる前に、今できる精いっぱいの努力をしましょう。
まとめ
私の社会復帰がはやかったのか、はじめから不可能だったのかはわかりませんが失敗しました。
何度も転職をくりかえして、結局はひきこもりに逆戻りです。
そもそも私には、社会性や協調性がないことにやっと最近気づきました(笑)
今は社会復帰をあきらめ、家でできる仕事としてこのブログに挑戦しています。
軽い気持ちではじめましたが、心身ともに健康でないと執筆活動を継続させるのはむずかしいです。
残念ながら、未だに収入がゼロなのでモチベーションも上がりません。
ブログを運営するには、かなりの知識が必要なのであまり強くおすすめはできません。
生活のためにはやく社会復帰したい、またはしなくてはならないとあせる気持ちはわかります。
しかし、無理して病気が再発したり悪化してしまっては元も子もありません。
あせらずゆっくり自分のペースで社会復帰していきましょう。
では、次回のブログまで失礼します。
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